2021年度
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「南部・アインシュタインフェローシップ 全体セミナー」を開催しました
令和4(2022)年3月23日(水)に、大阪市立大学 学術情報総合センターにて「南部・アインシュタインフェローシップ 全体セミナー」を開催しました。本セミナーは、大阪市立大学大学院後期博士課程の学生の研究力向上およびキャリアパス支援を目的としたフェローシッププログラムの1年の活動を締めくくるもので、招待講演に続き、フェローシップ1期生の内3名が研究内容を発表し、外部アドバイザー委員より貴重なご意見をいただきました。会場およびZoomで多くの学生や教員が参加し、学生にとっては専門分野以外にも視野を広げる良い機会となりました。
新年度からは大阪公立大学のフェローシップ事業として府大との統合により3分野に拡大され、更なる発展が期待されます。
セミナーでは、冒頭に櫻木先生より本事業でより多くの博士課程学生への研究力向上とキャリアパス支援を通じて研究に専念できる環境を整えるとのお話がありました。続いて、大阪大学の鈴木先生から「奇抜な振る舞いをするラジカルの化学と展開」、中部大学の山﨑先生から「宇宙線を用いた地下構造のリモートセンシング」とのテーマで講演いただき、研究内容及びご自身のキャリアパスについての貴重なお話を聴くことができました。
会場ではフェローシップ生6人の研究概要の展示に加え、内3人が研究成果について発表しました。これに対し、外部アドバイザー委員の佐川先生、さこ先生、細越先生から貴重なご意見やアドバイスをいただきました。
閉会のご挨拶として東京大学の荻尾先生より、本学在職中に本事業を立ち上げた際の「幅広い学問領域の知と価値観に触れ土台を広げて研究を究める人材を育成したい」との思いを熱く語っていただきました。
最後に、荻尾先生より引き継いで本事業をけん引いただく坪田先生より、本年度を博士人材支援の元年として大阪公立大学にも引き継いで発展させたいとのご挨拶で締めくりました。
開催後のアンケートでは、学生から「似ている分野の研究者のキャリアを聞けて、自分の進路を考えるうえで参考になる」「自分の専門以外の内容を聞くことで知見が広がった」や、教員から「学問の多様性に役に立つ」など多くの声が寄せられました。今後さらなる研究力向上やキャリアパス支援の実現に向け、より良いプログラムの運営を目指します。